2019年9月10日火曜日

USB PD(USB Power Delivery)の現状

ほぼ、以下2つの記事のまとめ

 USB Power Deliveryの規格をざっくり解説
https://hanpenblog.com/3343/

【特集】これで失敗しない、USB PD充電器選び(解説編) - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/1164685.html

対応している電圧と電流の組み合わせ

USB PDは、Power Rules (パワールール)という仕様がある。

初期のRevision 1.0では、次のProfileという仕様であったため、12Vに対応しているUSB PDの機器が多く、記載がなくても12Vに対応していることもある。


ケーブル

USB PDには両端USB Type-CのUSB PD対応ケーブルが必要。出力の明記がないUSB PD対応ケーブルは3A出力と考える。(20V 5Aの出力に対応するためには、E-Markerチップの搭載が必要なため、5A対応と明記されているはず)ケーブルが充電アダプタの出力をデバイスに伝えられず充電できなくなるケースがあるため、USB PDに対応したケーブルを使用する。


似た規格

Qualcommの独自規格Quick Charge(QC)は、Type-A→Type-Cケーブルも使えるUSB PDとは異なる規格だが、QC4.0でPDを包含するようになった。(QC3.0までは完全に異なる規格)


アダプタとデバイスのネゴシエーション

USB PDでは、接続時にUSB PDアダプタが対応している電圧/電流の組み合わせをデバイスに通知し、デバイスが使用する電圧を回答することにより充電を開始する。ただし、アダプタから出力が十分でない場合は、デバイスの設計によって、充電を拒絶したり、充電のOn/Offを繰り返したり、充電中アイコンのまま充電されなかったりする。またデバイスの電源On/Offによって条件が変わるノートPCが多い。(電源Off時に充電できなければ諦める。)

USB PDアダプタには、電圧(V)と電流(A)の組み合わせ(Power Data Object=PDOと呼ばれる)の記載がある。しかし、デバイスは対応している電圧(V)と電流(A)の組み合わせの一覧が記載されないことが多い。


例えば、Huawei Matebook e は、12V/2Aにしか対応していないため、15V、9Vでは充電できないが記載はない。

USB PD対応充電器・モバイルバッテリーで色々測定してみる | Curiositas https://ameblo.jp/caelumst/entry-12355624461.html